2022/06/20
山手歯科クリニック戸越公園です。
本日は「歯の生え変わり(乳歯→永久歯)」についてお話ししますね。
人間の歯は6~12歳あたりで「乳歯→永久歯」へと生え変わります。
生え始めたばかりの歯は完成しておらず、硬度が低く、酸に溶けやすいですから、通常の歯に比べて虫歯になるリスクが高いと言えます。
そして生えてから2~3年間程度で歯根が完成します。
永久歯が生え揃うと、噛む力が強くなって、様々な食品を上手に食べることが可能となります。
ちなみに親知らず(第三大臼歯)は17~21歳あたりで、遅れて生えてきます(親知らずが生えてこない場合もあります)。
1:乳歯と永久歯はアゴの中で形成される
妊娠7~10週目あたりで、胎児の乳歯の基となる「歯胚(しはい)」が作られ始めます。
そして「永久歯のうち一番早く生えてくる、前歯や第一大臼歯の歯胚」は妊娠3~5か月頃に形成され、そこから徐々に成長していくことになります。
生え変わりが開始する6歳あたりで、アゴの中で生える準備がなされます。
2:どうやって生え変わっている?
乳歯の下(アゴの中)で永久歯の基になる歯胚が形成され、徐々に成長していく
→永久歯の歯冠部ができあがり、歯根が形成され始めると、乳歯の根を溶解させる細胞が現れる
→乳歯の根がだんだん溶解していく
→やがて乳歯がぐらつき、抜け落ち、永久歯が顔を見せる
『生え変わりのタイミングで気を付けるべきこと』
1:生えた直後の歯は特に念入りにケアする
生えた直後の歯は荒いですから汚れが付着しやすいです。また、酸に溶解しやすいという弱点もあります。
そのため虫歯のリスクが高いと言えますから、早めにフッ素入りの歯磨き粉などを使って虫歯予防を行いましょう。
2:「乳歯の虫歯」の治療もする
乳歯の虫歯を放っておくと、その後出てくる永久歯の「歯列」や「歯の質」に悪影響を与える可能性があります。
3:口内をチェックする
永久歯が生えてきても、乳歯が抜け落ちない場合もあります。また、歯肉炎ができるケースもあります。
こまめに口内をチェックし、何かあればすぐに歯医者に行くことをおすすめします。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
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