2024/07/12
山手歯科クリニック戸越公園です。
歯周病は、歯茎や歯を支える骨に細菌が感染し、炎症を引き起こす疾患です。進行すると歯を失う原因にもなります。予防と治療には適切な口腔ケアが欠かせませんが、食事と栄養も重要な役割を果たします。ここでは、歯周病から歯を守るために役立つ食事と栄養について詳しく解説します。
以下の栄養素は、歯と歯茎の健康を保つために重要です。
・ビタミンC:
ビタミンCはコラーゲン生成を助け、歯茎を強化します。また、抗酸化作用により歯茎の炎症を軽減します。オレンジ、いちご、ブロッコリーなどに豊富に含まれています。
・ビタミンD:
ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、骨と歯を強化します。日光浴やサーモン、マッシュルームなどの食品から摂取できます。
・カルシウム:
カルシウムは歯と骨の構造を維持するために不可欠です。乳製品、豆類、緑黄色野菜などから摂取しましょう。
・オメガ3脂肪酸:
オメガ3脂肪酸は抗炎症作用があり、歯周病の炎症を軽減する効果があります。サーモン、マグロ、亜麻仁油などが良い供給源です。
健康な歯と歯茎を保つためには、バランスの取れた食事が必要です。
・新鮮な野菜と果物:
繊維質が豊富で、口腔内のプラークを除去する効果があります。生の状態で食べると効果的です。
・乳製品:
カルシウムとビタミンDが豊富な乳製品は、歯と骨を強化します。チーズやヨーグルトを積極的に摂りましょう。
・全粒穀物:
ビタミンB群が豊富で、歯茎の健康を保つために重要です。玄米や全粒パンを選びましょう。
・プロバイオティクス:
ヨーグルトやキムチなどの発酵食品は、口腔内の健康な細菌バランスを維持するのに役立ちます。
歯周病予防には、避けるべき食品もあります。
・砂糖:
砂糖は歯周病菌の餌となり、炎症を悪化させます。甘い飲み物やお菓子は控えましょう。
・酸性飲料:
炭酸飲料やフルーツジュースは酸性度が高く、歯のエナメル質を弱める可能性があります。飲む際にはストローを使うか、水で口をすすぐと良いでしょう。
・アルコール:
アルコールは口腔内を乾燥させ、唾液の分泌を抑えるため、細菌の繁殖を助長します。適量を守ることが大切です。
歯周病予防には、適切な食事と栄養摂取が欠かせません。ビタミンC、ビタミンD、カルシウム、オメガ3脂肪酸などの栄養素を意識して摂取し、新鮮な野菜や果物、乳製品、全粒穀物をバランス良く取り入れましょう。また、砂糖や酸性飲料、アルコールの摂取を控えることも重要です。
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