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戸越公園(品川区)の歯科・歯医者なら山手歯科クリニック戸越公園

大人の虫歯とは?

 

山手歯科クリニック戸越公園です。
本日は大人の虫歯についてお話しします。

歯の寿命を延ばすことは、生活の質(QOL)を高めることとイコールです。
口腔内の日々のお手入れに気をつけ、生涯、美味しいものを美味しく食べられるようにしていきましょう。

歯の残存本数が増える一方で、「大人の虫歯」が増えていることをご存知でしょうか?
大人の虫歯は自覚症状を感じにくく、進行スピードも速いため、気付いた時には既に重症化しているというケースも少なくありません。歯の欠損の要因にもなるため、気をつけなくてはならないものです。今回はそんな「大人の虫歯」について、詳しく解説していきたいと思います。

 

◎大人の虫歯とは?

虫歯は子どもがなるものだと思っている患者さまも多いですが、近年は、大人虫歯にかかる患者さまも増えています。実際、65歳以上の患者さまは以前よりも虫歯の数が増えているという調査結果もあるくらいで、大人になってからも気をつけなくてはならないものとして、考えられています。

大人の虫歯は大きく分けて2通りです。

1つ目は、「根本虫歯」です。加齢や歯周病等の原因により、歯茎の下がった部分に生じる虫歯のことです。
2つ目は、「再発虫歯」です。虫歯の治療痕が虫歯に冒されてしまうことで、”二次カリエス”とも呼ばれます。

これらの「大人の虫歯」は、自覚症状のないままに進行することも多く、痛みが発生した時には既に手遅れになっている症例もあるため、早期発見、早期治療が課題となります。

 

・「根本虫歯」とは?

加齢や歯周病等の原因により、歯茎が下がると象牙質の歯の根本が露出します。硬いエナメル質の歯とは違い、やわらかいため、歯垢が溜まると虫歯になりやすくなります。

 

・「再発虫歯」とは?

被面齲蝕や二次齲蝕、二次カリエスなどと呼ばれるものです。詰め物や被せ物の周囲やできた隙間に歯垢(プラーク)が溜まると、虫歯治療済みの歯でも虫歯が再発します。

 

定期的に歯の健診を受けているという患者さまも多く、大人の歯の残存本数は昔と比べ増えているといわれています。しかしその一方で、残った歯の虫歯が増えているという問題も生じています。
下記の円グラフは、40代の歯の欠損原因を表したものです。原因の第1位となるのは、「大人の虫歯」ですので、十分に気をつける必要があります。

年齢を重ねると、どんどん歯の欠損リスクが高まっていることも分かります。「大人の虫歯」は先ほども紹介した通り、自覚症状に気付きにくいため、定期検診にしっかり通い、早期発見、早期治療をすることが重要です。

歯の残存数は、歯の健康のみならず、身体全体の健康、容姿にも影響を及ぼします。また、食事や会話を楽しむためにも、歯の欠損の原因となる「大人の虫歯」は徹底して予防するべきだともいえます。

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

※当院では患者様に安心して治療をお受けいただくために、感染対策を徹底しております。

 

「戸越公園駅」から徒歩1分にある歯医者・歯科
『山手歯科クリニック戸越公園』
東京都品川区戸越5丁目10−18
TEL:03-5751-6480

歯周病は「沈黙の病」?

 

戸越公園駅の歯医者「山手歯科クリニック戸越公園」です。

歯周病は一般的に自覚症状がないため、俗に「沈黙の病」とも呼ばれています。

 

「自覚症状に気づいたときには、すでに危険な段階まで進行している」ということをよく耳にするのではないでしょうか。

しかし、歯周病はさまざまな症状が現れるため、自覚症状がない病気とは信じられないかもしれません。

 

 

・歯周病の初期段階でも、歯ぐきに腫れや赤みなどの症状が…

「歯ぐきの腫れ」、「発赤(皮膚や粘膜の一部が充血して赤くなること)」は、歯周病の代表的な症状です。
これらの症状は、歯周病の初期段階である「歯肉炎」にも見られます。歯ぐきに細菌感染が起きていると同時に、炎症反応が起きている証拠でもあるのです。

歯周病は、この段階で発見し、対処すれば簡単に治る病気ですが、なかなかそうはいきません。

なぜなら、歯ぐきの赤みや腫れといった症状に気づかない人が多いだけでなく、たとえ症状に気づいても、日常生活に大きな支障がないため、放置される傾向があるからです。

では、普段の生活が困難になるような症状とは、どのようなものでしょうか。

 

 

・歯がぐらつくのは、病気が進行している証拠

歯周病で日常生活に支障をきたす症状は、歯がグラグラする、歯ぐきが下がって歯の根元が露出する、冷たいものを食べると歯がしみる、などです。

このような症状を自覚することで歯周病であると認識し、歯科医院を受診せざるを得なくなる人も少なくありません。

しかし、この段階で治療を始めても、失われた歯周組織や顎の骨を以前の状態に戻すことは非常に困難です。歯周病は早期発見、早期治療が重要なのです。

 

 

・専門医の力を借りて、早期発見を

ここまで歯周病の兆候や症状について述べてきましたが、初期の段階で患者さんがその症状に気づくのは難しいことです。

歯科医師のような専門家であれば、その兆候を見分けるのは非常に簡単なので、歯周病の予防や早期診断を希望する場合は、定期的に歯科医院を訪れて検査を受けることをお勧めします。

 

 

まとめ

歯周病はさまざまな症状があるのが特徴ですが、それでも初期段階で自覚するのは難しい病気です。

このような自覚症状のない病気を早期に発見し、早期に治療するためには、わずかでも異変を感じたらすぐに、歯科医院を受診することをおすすめします。

 

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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咀嚼の10個の役割②

 

山手歯科クリニック戸越公園です。
本日は咀嚼の役割10選の残り5つについてお話しします。

 

6:認知症対策

咀嚼によりアゴをしっかり動作させることで、刺激を脳に伝達して認知症を予防することが可能です。

脳への神経伝達が正しく行われていないと、アルツハイマーなどの認知症による記憶障害が発生しやすくなります。

だからこそ日々アゴをきちんと使って噛み、脳に刺激を与えることが大事なのです。

 

7:老化防止

「脳の老化防止」という意味だけでなく、見た目の老化を食い止めることもできます。
きちんと咀嚼することで、舌、頬、口の付近、こめかみなどの筋肉や肌を鍛え、柔らかくし、シワやほうれい線の発生を防止することができます。また、アゴのラインをシャープにすることも可能です。
逆に咀嚼が不足していると肌や筋肉があまり動かず、硬くなって垂れやすくなります。

美容に気を遣っている方こそ、きちんと噛むことを心がけたいものです。

 

8:視力の低下を防ぐ

咀嚼によって目の付近の筋肉を動かして、血行を良くすることができます。これによって老眼や眼精疲労などのリスクを下げることが可能です。

近年やパソコンやスマートフォンを長時間使うことにより、視力を下げてしまっている方が少なくありません。心当たりのある人は、日頃の食事における噛む回数を増やすことを心がけましょう。

ただ、もちろん咀嚼するだけで「視力の低下対策」が万全になるというわけではありません。
「物を近くで見すぎない」「パソコン作業などをする場合はたびたび休憩を入れる」などのこともするべきです。

 

9:癌のリスクを下げる

涎にはペルオキシダーゼなどの酵素が入っています。そしてペルオキシダーゼには、食品が含有している活性酸素や発癌性物質を抑える働きがあります。

アゴの近くに大きな唾液腺が存在します。そのためきちんと咀嚼してアゴを動かせば、涎をしっかり出して、癌のリスクを下げることができるのです。

 

10:不安症や鬱を防止する

咀嚼することにより、ホルモンの一種であるセロトニンの生成量を多くすることができます。そしてセロトニンは「幸福ホルモン」とも言われており、睡眠の質を高めたり、不安症や鬱を防止したりする働きがあります。
そのため睡眠に関する悩みがある方は、日頃しっかり噛んで食事をしているかどうかを見直すべきです。

また、気持ちが落ち込んでいると食欲が低下して、食事を抜きたくなってしまうかもしれません。ですが栄養を摂らないとさらにメンタルが不安定になる恐れがありますし、「噛む機会」も減ります。
ですから塞ぎ込んでいるときでも、食事はきちんとすることが大事です。

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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咀嚼の10個の役割①

 

山手歯科クリニック戸越公園です。

健康をキープするためには咀嚼力が非常に重要です。
そして歯がなくなってしまった際の治療方法の一種であるインプラントにより、咀嚼力を保つことができます。

そこで本日は咀嚼の役割についてお話ししていきます。

 

1:食べ物を飲みやすくする

前歯で食べ物を細かくちぎり、奥歯ですり潰します。咀嚼とは、この奥歯ですり潰す工程のことなのです。
前歯も奥歯もあるからこそ咀嚼ができます。前歯が存在しなければ、咀嚼にかなりの時間を要することになります。

 

2:消化吸収を助ける

咀嚼をするときに、涎が出ています。そして食べ物は涎と混ざることで柔らかくなり、食道を進みやすくなります。また、涎自体に消化酵素が入っています。

そのため咀嚼が足りないと涎も少なくなってしまい、上手く飲み込めなくなり、嚥下障害などが発生しやすくなってしまいます。

また、ご自身で「何回も噛む」という意識を持って食事をすることも大事です。

 

3:歯周病や虫歯を防止する

涎には抗菌物質が入っていますから、咀嚼で涎を多く発生させることで歯周病や虫歯の原因菌を抑えることができます。
裏を返すと咀嚼力が低下すれば、歯周病や虫歯になりやすくなってしまうということです。

 

4:会話しやすくなる

咀嚼によってアゴが動くことで、舌・頬・唇などの筋肉を鍛えることができます。
そして咀嚼力が落ちてしまえば、舌や頬の筋肉の動きが鈍くなって、話しにくくなります。
表情筋も弱くなりますから、表情が乏しくなります。

表情が薄くなると他人に暗い印象を与えてしまう可能性もあります。

 

5:成人病のリスクを下げる

しっかり噛むことで満腹感を覚えやすくなりますから、食べ過ぎを防止して、太りにくくすることができます。肥満によって血糖値が上がり、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞などのリスクも上がりますから、これは非常に重要なことです。

ただ、脳が満腹を感じるまでには、15分~20分程度かかります。そのためよく噛むだけでなく、早食いを避けることも心がけてください(噛む回数が多ければそれだけ食事の時間も長くなりやすいですが)。

 

残りの5つは次回お話ししますね。

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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歯の生え変わり(乳歯→永久歯)について

 

山手歯科クリニック戸越公園です。
本日は「歯の生え変わり(乳歯→永久歯)」についてお話ししますね。

 

人間の歯は6~12歳あたりで「乳歯→永久歯」へと生え変わります。
生え始めたばかりの歯は完成しておらず、硬度が低く、酸に溶けやすいですから、通常の歯に比べて虫歯になるリスクが高いと言えます。

そして生えてから2~3年間程度で歯根が完成します。
永久歯が生え揃うと、噛む力が強くなって、様々な食品を上手に食べることが可能となります。

ちなみに親知らず(第三大臼歯)は17~21歳あたりで、遅れて生えてきます(親知らずが生えてこない場合もあります)。

 

 

1:乳歯と永久歯はアゴの中で形成される

妊娠7~10週目あたりで、胎児の乳歯の基となる「歯胚(しはい)」が作られ始めます。

そして「永久歯のうち一番早く生えてくる、前歯や第一大臼歯の歯胚」は妊娠3~5か月頃に形成され、そこから徐々に成長していくことになります。

生え変わりが開始する6歳あたりで、アゴの中で生える準備がなされます。

 

2:どうやって生え変わっている?

乳歯の下(アゴの中)で永久歯の基になる歯胚が形成され、徐々に成長していく

→永久歯の歯冠部ができあがり、歯根が形成され始めると、乳歯の根を溶解させる細胞が現れる

→乳歯の根がだんだん溶解していく

→やがて乳歯がぐらつき、抜け落ち、永久歯が顔を見せる

 

 

『生え変わりのタイミングで気を付けるべきこと』

1:生えた直後の歯は特に念入りにケアする

生えた直後の歯は荒いですから汚れが付着しやすいです。また、酸に溶解しやすいという弱点もあります。

そのため虫歯のリスクが高いと言えますから、早めにフッ素入りの歯磨き粉などを使って虫歯予防を行いましょう。

 

2:「乳歯の虫歯」の治療もする

乳歯の虫歯を放っておくと、その後出てくる永久歯の「歯列」や「歯の質」に悪影響を与える可能性があります。

 

3:口内をチェックする

永久歯が生えてきても、乳歯が抜け落ちない場合もあります。また、歯肉炎ができるケースもあります。

こまめに口内をチェックし、何かあればすぐに歯医者に行くことをおすすめします。

 

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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『山手歯科クリニック戸越公園』
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